写真は当社で扱っている内装材です。
一番上の黒い大きな断面のものは以前書いた千葉県産の山武(さんぶ)スギの枕木で、片側に大きな割れが入ったため別にしておいたものです。多少、ネジレもありますが、2面には節が無いので製材し直せば何か取れるだろうと倉庫に置いてあったのですが、来社した建設会社の社長様と設計担当者様がこの材を見て、「こんなに黒いスギは見たことが無い。玄関の上がり框なら2面しか見えないから使ってみたい」と言うことになり、これから再製材して納品する予定です。
これは、たまたま取れたもので、芯持ちでありながら2面に節が無い、しかも黒芯材など、取ろうと思って取れるものではありません。つまり、当社の取扱商品には加えられない木材です。
その下に積まれているのが、その住宅に使用するフローリングと羽目板で、これから加工するものもあります。
通常、販売されているフローリング板は厚さが15ミリのものが一般的ですが、今回は厚さ27ミリでという特注品です。さすがに2倍近い厚みがあると、横から見ても迫力があります。もっとも、床に張ってしまえば厚みは分からなくなってしまうのですが…。
大手内装材メーカーの商品を仕入れて販売するのでは、特注で作ってもらうわけには行きませんが、当社の場合、製材品を仕入れてそれを低温乾燥させ、それで内装材を作って販売しているので、厚み等はお客様の要望に答えることが出来ます。
乾きにくい山武スギを低温乾燥機「愛工房」で乾かし、木の香りや有効成分を残した本物の内装材を作るだけではなく、お客様の要求を納める品物に反映できるというのも、当社の強みだと思っています。